GCPで課金用と完全無料用のプロジェクトを使い分ける
[質問]
GCPのアカウントで、APIに課金して使うプロジェクトと、無料APIのみ使うプロジェクトを分けたいです。それぞれのプロジェクトをどのように設定すればよいか教えてください。
[回答] Gemini
Google Cloud(GCP)で「課金用」と「完全無料用」のプロジェクトを分けるのは、予期せぬ請求を防ぐための非常に賢明な方法です。
結論から言うと、「無料用プロジェクト」から「請求先アカウント」の紐付けを解除するのが最も確実な設定方法です。
1. プロジェクトごとの設定イメージ
| 項目 | 課金プロジェクト(API課金あり) | 無料プロジェクト(無料枠のみ) |
|---|---|---|
| 役割 | 制限なしで全API・リソースを利用 | 「常に無料」枠や無料体験枠のみ利用 |
| 請求先リンク | 有効(クレジットカード等と紐付け) | 無効(リンク解除) |
| リスク | 利用量に応じて料金が発生 | 課金が発生する操作はエラーで止まる |
2. 具体的な設定手順
① 課金プロジェクト(通常の設定)
こちらは、プロジェクト作成時に「請求先アカウント」を選択する通常の状態です。
- 設定確認: Google Cloud コンソール > 「お支払い」 > 「プロジェクト管理」で、対象プロジェクトに請求先アカウント名が表示されていればOKです。
② 無料プロジェクト(リンク解除の設定)
課金が発生する API やリソース(高スペックな VM や有料 AI モデルなど)を物理的に使えない状態にします。
- Google Cloud コンソールの左上メニューから [お支払い] を選択します。
- 左サイドバーの [アカウント管理] または [プロジェクト管理] をクリックします。
- 無料にしたいプロジェクトの右側にある「三点リーダー(︙)」をクリックします。
- [お支払いを停止](または [課金を無効にする])を選択します。
[!CAUTION] 注意点 請求先アカウントを解除すると、無料枠(Free Tier)があるサービスであっても、「有効な請求先アカウントが必要」な一部のAPIは動作しなくなります(例:Google Maps Platform など)。一方、Gemini API(AI Studio経由等)のようにプロジェクト単位で無料枠が独立しているものは、この設定で「意図しない課金」を100%防げます。
3. さらに安全に運用するための追加設定
「無料プロジェクト」であっても、念のため以下の設定をしておくと安心です。
予算アラートの設定(1円アラート)
課金プロジェクト側で、予算が 1円(または$0.01) を超えた瞬間にメールが飛ぶように設定します。
- 場所: [お支払い] > [予算とアラート] > [予算を作成]
- ターゲット: 「課金プロジェクト」のみを指定
- 金額: 1円などの極小額(無料枠を少しでもはみ出したら通知が来ます)
API の割り当て(クォータ)制限
特定の API に対して、1日あたりのリクエスト上限を自分で設定し、物理的にそれ以上使えないようにします。
- 場所: [API とサービス] > [有効な API とサービス] > 各 API の詳細 > [割当]
- 設定: 「1 日あたりのリクエスト数」を、無料枠の範囲内に手動で書き換えます。
まずは、「無料用プロジェクト」の請求先リンクを外すところから始めてみてください。
次に、特定のAPI(例えば Gemini API や Vision API など)について、具体的な無料枠の範囲や制限方法を知りたいものはありますか?